名古屋のバーで知り合った方はたまたま長崎出身でした。 なんでも中華料理屋を多店舗経営しているそうです。 飲めば飲むほど意気投合して語り合いましたがついに聞いちゃったんです秘伝を。
十年来の夢だった「干しナマコ」の作り方」です。
呑みながらセッセとメモしていたところ「あんた熱心だね」と、くちこの作り方も教わりました。
干しナマコは現在制作中で後日掲載いたします(完成しました→干しナマコ)、まずはクチコをどうぞ。
くちこはナマコの卵巣を乾燥した珍味です。
ちなみに長崎では正月にナマコを食べる習慣があります(ナマコのおろし方)。
干しナマコを作る際はナマコの端っこを切り、そこからワタを抜きだします。 が、活きたナマコは海水に入れておくとボワッと勝手にワタを吐きだしたりします。
ナマコ内には卵巣の他腸も入っておりまして、こちらは日本三大珍味の一つとして知られるこのわたの原料となります。
卵巣をバットに移して海水を張り、不純物を取り除いてから干します。
干す際は、タコ糸に卵巣をひっかけて広げます。 先端をシュッとまとめれば水切れがよくなります。
塩味をつけたい場合は、濃いめの塩水を作って何分か卵巣を浸しておき、それから干すようにします。
干す期間は所にもよりますが、4、5日といったところです。 干すにしたがい色味を増していき、 まるでカラスミのような質感、色になったところで干し上がりです。
糸は周囲を優しくつまんでほぐし、ゆっくり引き抜きます。
そのままチビチビかじりながら呑むのもイケますが、スルメみたいに軽く炙るとまた格別です。
興味本位で腸も干してみたところやっぱり絶妙な肴になりました(このわた)。 干しこのわたって聞きませんよねえしかし。
教わってきました→ 干しナマコの戻し方(2014/05/09追記)
13/12/26