居酒屋さんのポテトサラダが好きです。 店ごとに色んな趣向が凝らしてあるんですよね。
こないだつまんだポテトサラダにはバジルが練りこまれており全体が緑色をしていました。 味はともかく見た目は斬新でした。 またあるものは、ジャガイモはおろか全ての材料をゴロゴロ大きく切り分けていて、 マヨネーズをたっぷり使ったものでした。 昭和の匂いを感じました。
これまでに一番感動したポテトサラダは、好物であるスモークサーモンがふんだんに使われた、酒にぴったりのものでした。
ポテサラといえばキュウリとタマネギです。
どちらも薄切りにして塩を振り、もんでしばらく置いてから、水に浸したのちにギュッと水気をしぼります。
今回は男爵そしてメイクインと、二種類のジャガイモを使います。
まずはメイクインを皮付きのまま十分蒸します。
蒸しあがったメイクインは皮をむいてからよくつぶします。
一方男爵はというと、皮をむいてからサイノメ切りにし、ある程度心地よい食感が残る程度に塩湯で茹であげます。
潰したメイクインにサイノメ切りの男爵とキュウリ、タマネギを合わせます。
そうなんです、今回のポテサラでは、異なる質感のポテトを合わせることによって酒飲みを喜ばせてやろうという魂胆なのです。 サイノメのポテトにネットリポテトがからまっていてその食感風味を楽しむんです。
そして今回の主役でありますスモークサーモンを加えるのですが、その際スモークサーモンは丁寧に切り分けてからポテトにからめるのではなく、スモークサーモンの封を開いたら全部ポテトの上にぶちまけ、 菜箸でちぎりながら合わせるような具合にしていただきたいのです。 モロ、スモークサーモンに主張してもらいたいのです。
もうこれは「ポテサラ」というよりも「スモークサーモンのポテトあえ」と呼んだほうが妥当なんじゃなかろうか? というぐらいの割合でスモークサーモンをたっぷり用いてほしいのです。
味付けは塩、黒胡椒、マヨネーズをメインに行いますが、これはお好みで構いません。 ちなみに今回はナンプラーを隠し味に使い、マヨネーズを控えつつオリーブオイルをたらしこんでいます。 「こりゃ呑める」という味になるまで好みで色々加えてみると良いかと思います。
よく冷やしてからいただきます。 しこたまスモークサーモンが入っているにもかかわらず、そのポテサラをさらにスモークサーモンでくるみながらつまむ、 そのぐらいスモークサーモンが好きなんです私。
ポテサラにスモークサーモンを山ほどワイルドに入れて、むさぼる。
12/08/23