12年前に公開したコンテンツを、今こうして更新する事にキセキを覚えます(赤面)。
先日知人がなんと、アラを提げて遊びに来てくれましてねえ、驚いたのがその大きさで、巨大なアラだと自宅でおろすのは困難ですが、60センチ大のデップリ肥えた、お手頃サイズのシメたてを持ってきてくれまして。 皆で食べつくしました(2017/03/30追記。 尚、元コンテンツは記念として下部に残しておきます若かったー当時)。
こちらがタナボタ入手のワガママボディをしたアラさんです。 重さは計りませんでしたが、ザッと4、5キロですかねえ。
10キロ前後は年末よく見かけますが、こんなサイズは見たことありません。 「釣ってきたの?」と聞けば「チョットねフフフ・・・」と語尾をニゴサレタから、それ以上は問い詰めませんでした。
難易度高めです。 まずはヌルヌラした体表を金タワシでこすり洗いして、まな板上の座りを良くします。 あとは普通の魚みたいに三枚におろしてまいりますが、 この際イシダイみたいに皮をすいておくと(ウロコを包丁ですき取る)、刺身にする際身と皮の間の絶妙なる脂を堪能する事ができます。
おろせたら、頭や骨はおろか、すき取った皮やウロコ、内臓を大事にのけておきます。 どれをとってもゲに旨いもんです。
ページトップは、あえて皮をきれいさっぱりすきとった身を刺身にしたものです、淡泊〜! わさび醤油でいただきました。
こちらが皮すきをした後、皮面を炙ったほうの刺身です、断然こちらがオススメです。 その他松皮造りにする手法もありますよ! 皮と身の間の脂を取ってしまったら旨味半減なのです。
湯通し後、掃除した骨やワタを昆布だしでコトコト煮ます。 アクをすくい、好みの野菜を入れて静かに待つと、いつのまにやら黄金色のスープになっている事でしょう。
味見してみるとこれはもう、かのスッポン鍋すら凌駕する独特のコクに圧倒されます。 アラの醍醐味は刺身より、なんといってもこの鍋です。 調子づいて、刺身を時折しゃぶしゃぶしながら、 黙々もみじおろし+ポン酢で食べつくしました。 人生最良の鍋です。
「財布でも作れるんじゃなかろうか?」 と真顔で思ったブ厚い皮も、揚げたらサックサクです! ウロコですら旨いんですもの、大した男ですアラって魚は!
アラばい! 超高級魚のアラバイ!
て言うても「手のひらサイズ」のアラさね・・・行きつけの魚屋で見なれん魚のこっちば見とったとばい。 「こいは何ね?」って聞いたらさ、「アラッ! クエさ〜」て教えてくれたとさ。 「はぁ、アラねえ・・・アラ?アラてあのアラのことかっ!」って興奮してしもうたね、つい。
アラは超高級魚で美味しくて、お相撲さんが好きでデカい、っていうイメージのあったとばってんとにかく小さかねこのアラ。 まっでアラカブぐらいたい。 「んでいくら? 600円ね。 買います」
っていうように即買いしてきたとばい。
急いで家に帰って自慢気に「こいなんか知っとるやー?」ってヨメに見せたら「アラカブ?」ってヌカすけん「違うて、コイはね・・・・・・」って10分ぐらいかけて説明したとばい。 そしたらヨメは「あ、子供という事ね。 ソレ一匹で豚バラと手羽先ば買えるね」ってさ・・・。
まったく夢の無かとねあんた・・・もうチットも食わせんけんね。 ということで大事にムダのないよう調理開始ばい。
とりあえず刺身にって事で三枚におろしてみたばい、うーん小さかね。 アラは捨てるところは無い魚やけん、中骨から何から全部取っておこうね。
アメ色でしっとりとした身やったとばいウマカ。 フグ刺並に薄切りにしたかったとばってん、オイのテクニックではこいが精一杯ばい。
アラのアラばみりんと醤油で煮詰めたばい、オイシカねー。
アラはね、別名クエ(九繪)とも呼ばれるハタ科の魚ばい。 沖スズキなんていう異名もあるとさね。
マハタと似とるばってんが、別の種類さ。 秋冬が旬で美味しかとばい。 佐賀の唐津くんちではね、大型のアラの姿煮ば食べるとバーイ。
小さいながらもアラという魚は美味で、存分に堪能できたとばい。 そして今度はちゃんとした10kg級のアラ鍋ば食いたか! っていう欲望の燃え上がってきたとさね。
思ったら即行動ということで魚屋さんに連絡したら「正月には高くなっけど、そん前やったら結構安かよ」っていう事やったばい。 10人で食えば一人\10,000か・・・正月前にアラ鍋ば絶対食うてやるぞオイ。
アラは群れずに単独で岩礁のすき間に潜んでいます。 成長速度が遅く、大物になると20年以上生きている個体も。
エサは大型の活きたアオリイカを用い、水深30〜100m弱の岩礁に狙いを定め、海底から3mの位置にエサを漂わせて誘い出します。
釣りのポイントとして長崎の平戸が有名です。
旬のアラにはお腹を裂くと腸の周りに「脂溜まり」がたんまり入っています。 これを鍋に入れるともう…激旨! アラの骨で抽出したダシにぶつ切りの脂溜まりを入れてつまむのです。
05/11/20