今日はアーモンドエッセンスを使って杏仁豆腐を作ります。 まさかこんなに簡単に作れるとは思いもしませんでしたよ。
1、まずは粉末寒天の素を入手しなければいけないのですが、 ゼリーの素であれば何でも良いと思います。 今回はスーパーで見つけたゼリーの素、ゼライスを使用。
2、牛乳を固めてゼリー状にするわけですが、牛乳の分量は、 ご使用になるゼリーの素により違ってきます。 たとえば、 今回オイが使用したものでは、一袋5g入りの粉末で、250gのゼリーを作ることができます。 注意する所としては、砂糖を10g入れるとすれば、その砂糖の重さ分の牛乳を減らすということです。
3、ゼリーの素をよくかき混ぜながら牛乳に溶かし込んで、アーモンド・エッセンス を数滴たらしこみ、好みでは牛乳に砂糖を入れて器に流し込みます。 この際、牛乳の厚みは2、3センチ止まりになるようなサイズの容器に入れることがポイントです。 ここでコーンスターチを少しだけ加えると、舌触りがよくなります。
4、あとは1、2時間冷蔵庫で牛乳を冷やすと、プルプルの杏仁豆腐ができあがるのですが、 アーモンドエッセンスについて。 アーモンドエッセンスは、杏仁の香りをエッセンスにしたものです。 本来杏仁豆腐はアンズの種の粉末を使用して作るそうですが、 家庭でアンズの種を粉末にするのはむずかしいし、 中国に売っている杏仁霜を手に入れるのも大変だということで、 アーモンドエッセンスを使ったと檀さんはおっしゃいます。
5、牛乳を固めている間に砂糖をお湯に溶かしこんで砂糖湯を作り、冷ましておきましょう。
6、牛乳が冷え固まったら、縦横十文字にお好みの大きさに切り、 お好みの果物を入れて、さっき作った砂糖水のなかに流しこめばできあがり。 今回は缶詰フルーツを使いました。 缶詰のシロップを入れてもよいかもしれません。
以上杏仁豆腐でした。 いや美味しいですね、杏仁豆腐。 初めて作ったわけですが、そもそもオイは、牛乳を固めて造った「牛乳ゼリーが大好きだ」ということを、 今回初めて知りました。 砂糖を控えめ、アーモンドエッセンス多めで作り、そのモッチリ感を楽しむわけです。 コーヒー牛乳を使ってみたり、粉末コーヒーを加えたりして楽しんでいます。
※昔の杏仁豆腐は菱形だったそうです。
阿川佐和子さんの『残るは食欲』に次のくだりがありました。
お菓子のなかには「昔の味」のほうがどう考えてもおいしくなかったものもある。 お菓子というかデザートというか、杏仁豆腐の進化には目を見張る。
かつて中華料理屋さんで最後に出てくる杏仁豆腐は菱形で、あんみつに入っている寒天ほどのかたさがあり、必ず缶詰のミカンや桃や真っ赤なサクランボとともに白蜜のなかに浮かんでいた。
それはそれで濃厚な料理のあとに口内をさっぱりさせてくれるだけの清涼感はあったけれど、今、あちこちで供されるアーモンドブランマンジュのような杏仁豆腐と比べれば、圧倒的にまずかった。
杏仁豆腐の進化スピードは、まるで携帯電話のようである。
と。 檀流の杏仁豆腐はまさに王道だという事ですね。
麻婆豆腐:辛さご自由
© 2005-2021 ぷちぐる.