牛の尻尾を時間をかけてじっくり煮込みます。 今回一匹分のシッポを使うので、 どの程度のスープが抽出されるのか非常に楽しみです。
1、まずは牛のしっぽを用意します。 普通デパートなんかでは、筒切りにされて売っていますが、今回は一本丸ごとのシッポを買うことができました。
2、牛の尻尾をよく見ると、関節部分がわかるので、その関節にそって包丁を入れると、割合簡単に切り分けることができます。
3、叩き潰したニンニク2片、ショウガ1片、スライスしたタマネギといっしょに牛テールを炒めます。 強火で焦げ目が着くまで炒めます。 油はサラダ油でもラードでも結構です。
4、炒め終わったら、大量の水を加えて、大鍋で8時間コトコトと煮ていきます。 時間がない人は、圧力鍋で仕上げましょう。
5、8時間後に、テールを鍋から数個取り出して、醤油、みりん、ネギで煮上げると、ページトップの醤油煮ができあがります。
スープに塩を入れ、月桂樹の葉やクローブ、パセリの茎などを加えると、おいしいテールスープができあがります。
以上牛の尻尾のシチューでした。 おいしすぎて絶句します。 気合を入れて8時間フルに煮込んでみたのですが、 2時間目ぐらいからスープのイイ香りにつられて味見をしてはウマイウマイとうなずいておりました。 こんなスープでカレーなんか作った日にゃ、ヤバいことになります。
たまに行く割烹屋さんで、シメとして「湯のみでテールスープ」を出してくれるところがあります。 今回のテールスープの味はそのお店以上の大変素晴らしいものでした。 時間をかけると、おいしい料理ができるものだなと、あらためて実感しました。 アクはこまめにすくいます。
牛テールの醤油煮は、こびりついているスジや肉がトロけるように柔らかくなっており、酒のつまみよろしく、ご飯のお供よろしくの、 檀さんがおっしゃるように素晴らしいお惣菜でした。
老舗レストラン小川軒に檀さんが出向くと主人はためらいもなく「ダンシチューですか」と聞いてくれるだろう、と檀さんは書いておられます。 ダンシチューというのは、牛の舌と尻尾のシチューなのだそうです。 もしも「この世で一番好きな食べ物はなにか?」と檀さんは聞かれたら、 牛の舌と尻尾と答えるかもしれないと書かれていました。
そもそも小川軒にはタンシチューとテールシチューがメニューにあり、檀さんは行くたびにどちらを注文しようか悩んでおりました。 そこで店主が両方一緒になったシチューを出してくれて、喜んだ檀さんは、それを「ダンシチュー」と呼んだのでした。
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