今回は豚ホルモンを使ったモツ鍋、タンハツ鍋を作ります。 丁寧に下処理をするのでイヤミがなくて、ひょっとしたらモツ鍋嫌いの方も食べれるのでは?という感じです。
1、まずは肝腎なモツを用意します。 今回は全て豚のモツで、これは豚タンです。 カナメですね今回の。
2、豚ミノです。 コリコリした食感で、恐ろしく安いです、100円。
3、豚ハツです。 ハツとは【Hearts】、つまり心臓です。
4、次はおからを少々買ってきて、タンやハツの上にかけ、さらに塩と酢をふりかけて、丁寧に揉み洗いします。
ヨゴレや臭いを取り除くワケで、これは豚の耳でもやった工程です。
5、モツを煮込みます。 この際、ハツだけは別に煮ておいたほうが、臭いが他に移りません。 40分程弱火でコトコト煮るんです。
6、煮あがったモツたちです。 煮えたかどうかを確認するには、タンを真ん中から切って、美味しく食べれたらオッケーです。
ちなみに、タンの表面にある白い膜は、包丁でこそぎ取りますカンタンです。
ちょっと寄り道して豚タンの薄切りを作りました。 酢醤油とカラシでつまむと、そりゃもう幸せです。 これを食べたいがために、豚タンは多めに用意しました。
7、さてタンハツ鍋です。 煮上げたモツを適当に切り、鍋に入れてスープを張ります。 好みでニンニクを入れ、醤油と酒で味付けをします。
あとはキャベツのザク切りを山盛り入れて、ワケギなんかも放りこみ、モツと一緒に突っつきます。 完成!
以上タンハツ鍋でした。 普段牛モツ鍋を作るときには、水煮しておいたりせずにそのままモツをスープに放りこむので、濃厚な味が出る分、スープが濁りがちです。
ところがこの檀流では、下煮している分スープも澄んで、アッサリした仕上がりになります。 「モツ鍋はちょっとクドイ」とか、「モツ鍋は臭いが」なんて思っている方の誤解を解くには、この作り方が非常に良いと思われます。
鍋に張るスープは、水でも結構ですが、カツオダシなら最良です。
尚、檀さん曰く、豚でも牛でも、舌の先から腸の末端に至るまで内臓が一本につながっているものだそうで、 タンハツ鍋に使用するモツも、タンとノドボトケの軟骨、食道、ハツとつながっているものを買ってくるそうです。
豚タンの薄切りには参りました。 タンといえば、牛タンだと決め込んでおりました。
豚のタンは独特の臭いがするものだと思い込んでいたところ、全然クセが無いんです。 これもひとえに、おからと酢塩でもみ洗いしたおかげだと思います。
豚タンはとても安い上、これだけ美味しいとなると、「ちょっと酒の肴がもう一品欲しい」という時にモッテコイです。 ちなみに酢醤油とからしで食べる以外にも、ニンニクやトウガラシ油で食べても美味しい、と檀さんはおっしゃいます。
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