ぷちぐるレシピ内で使用している野菜たちを少しづつ掲載していきたいと思います。 大地のめぐみなのです。
食用にするために栽培する草本植物のこと。 食用の木の実や果実とは区別されるが、豆類やトウモロコシなどは野菜としてあつかう。 イチゴ、スイカ、メロンなどは果物だが、栽培方法が野菜と共通しているので、野菜にふくまれる。 タケノコ類やキノコも栽培されているものは野菜としてあつかわれる。
朝鮮あざみ。 葉をのけてつぼみの先1/4を切り落とし、切り口をレモンでこすってから茹でアクを抜き、年輪のような切り口の上にドレッシングをかけて食べる。
6月下旬頃の未熟な緑色をしたさんしょうの実が青ざんしょう。 さんしょうの若葉を木の芽という。 木の芽は貝、イカ、エビなどのあえものに使われたり、吸い物に浮かべたりする。
刺身のツマや薬味に用いられる。 日本の香味野菜の代表的存在。
キク科の植物。 つぼみの花弁と茎を食用にする。 茹でたものをホワイトソースや酢であえたりする。
東北では自生種のあさつきをヒロコという。 二月から三月が最盛期。 薬味として利用。
若芽を日光に当てて成長させたもの。 ビタミン豊富。 根本の固い部分を1、2センチ切り離し、根本付近の皮をむく。 はかま(三角形をした部分)を落として用いる。
アスパラガスはスズメの巣の意。
親指以上の太さがあり、緑色が茎まで均一で、穂先がしっかりつぼんでいるものを選ぶ。 鮮度が落ちやすいので、茹でてから冷蔵庫に保存する。
アスパラを盛土中で軟化したもの。 フランスでは春野菜として知られる。
チコリ、シコレとも呼ぶ。 サラダなどに。
緑鮮やかで、曲げるとポキリと折れるものがよい。 両端を少し折り、筋を除いてから用いる。
うずら豆もいんげんの一種。
ウコギ科の大型多年草。 山に自生しているが、食用として栽培もされる。 高さ150センチほどに成長。 夏の伸びた茎は硬く、食用にならないので「ウドの大木」と呼ばれ、 役に立たないもののたとえとされる。
さっぱりした香り、辛味のあるらっきょうに似た野菜。 みじん切りにしてドレッシングに入れたり、生のまま塩をつけて食べたり、魚、肉の香味付けとして用いられる。
サヤに産毛がついており、緑鮮やかなものを選ぶ。 さやが割れているもの、茶色い斑点があるものは避ける。 一粒しか入っていないものは生育がよくない。
完熟前の大豆を枝のまま収穫する事からこの名がついた。 畔豆、さや豆とも。
寒い時期に収穫されるため福島県あたりでは「かんたけ」、山形方面では「ゆきのした」と呼ばれる。 栽培品と天然モノでは別種に見える。
さといもの一種。 イモ棒に用いるのはえびいも(唐の芋)。 小芋はエビと似る。
つる性一年草。 東インド原産といわれ、古来世界各地で栽培される。 食用部分は未成熟の実であり、成熟すると黄色くなってふくれ、食用には適さなくなる。
未熟の種子を食用とする場合の呼び方はグリンピースで、未熟の莢(さや)を食用とする場合の呼び方はサヤエンドウ。 曲げるとポキリと折れるものがよい。
さやえんどうの若いものを絹さや、という。
和名はアメリカネリ。 オクラという名前は西アフリカの人物が命名したらしい。
旬は夏だが一年中出回る。 塩でこすって表面の産毛をのぞき、さっと茹でる。 茹で時間はなるべく短く。 ガクの固い部分をくるりとむきとってから用いると、見た目も美しい。
産毛がびっしり生えており、楽に折れるものが良。
花は白く美しい。
古代ギリシャでオリーブは清浄のシンボルだった。 四年に一度開催されるオリンピアの勝者には、オリーブの冠が与えられた。 勝利のシンボルでもあった。
つまみ菜、かいわり、双葉菜、抜菜等呼ばれる。 おひたしや生食に。
あぶらな科の野菜で植物学上では白菜と同種。 地中海沿岸から西アジア原産といわれ、柔らかい肉質、甘みから各種料理に用いられる。 フランス料理ではスープやグラッセにも。
かぶら、かぶらな、かぶな、すずなとも呼ばれる。
関東でカブといえば小カブのことで、なかでも金町小カブがよく知られる。 聖護院かぶらは大型のカブ。 赤カブは外側は赤いが果肉は白い。 ヨーロッパ産の黄カブという種類もある。
「花野菜」や「花キャベツ」と呼ばれるキャベツの一種。 夏を除いて一年中出回る。 旬は11〜2月頃。 ビタミンCが豊富。
花蕾が茶色く変色していたり、茎が長いものは避ける。
葉、茎に辛みがあり、漬物によく使われる。
漬け物にするには熱湯をかけて冷水にとり、2%の塩を振って漬け込む。 塩漬けのからし菜を刻んでひき肉と一緒に醤油、酒、砂糖で甘辛く煮つけるのも美味。
種子を粉末にしたものが辛子。 別種のセイヨウカラシナからはマスタードが作られる。
山椒の若芽。 吸い口、天盛りに用いる。 手のひらで叩いて使うと香りが立つ。
ヨーロッパ原産。 日本では明治初期から栽培。 和名でカンラン、たまな、ぼたんな、結球かんらん。 ズッシリ重く、巻きが固くてツヤのあるものを選ぶ。 根が割れているものは古い。 葉が一枚70g、一個1200g程度。
新キャベツ、グリーンボール、紫キャベツなど。 新キャベツは春キャベツとも呼ばれる。 グリーンボールは主に生食用。
つる性一年草。 原産地は東インドといわれ、古来世界各地で栽培。 名前の由来は胡(西域)からきた瓜という意味で胡瓜、または完熟すると黄色になることから黄瓜 とつけられたともいわれている。 茎は細長く、葉腋に巻きひげがあり、他の物にからんで上に伸びる。 全体に刺(とげ)状の毛を密生。 初夏、葉腋に黄色の五弁花が咲く。 果実は長円柱形で刺をもち、黄熟する。 季節は夏。 食用部分は未成熟の実。 成熟すると黄色くなってふくれ、食用には適さなくなる。
キュウリの緑色を鮮やかにするには、塩を振ってまな板の上で軽くこするか、熱湯にくぐらせて即氷水につけるとよい。 一本100g程度。
関西地方では水菜ともいわれ、漬物、鍋物、関西では雑煮に使われる。 関東では京都から来た菜という事で京菜と呼ばれる。
いちょうの実。 外皮は堅く内部の果実を食用にする。 中国料理にも使われる。 一年中出回るが旬は秋。
鬼殻をむいたあと、塩湯に入れ、穴じゃくしで軽くこすりながら茹でると薄皮がむける。 ぎんなんを拾ったら、 ビニールに入れて果肉が腐るまで放っておき、ビニールの上から踏むとカンタンに実を取り出せる。
初夏の味覚。 米と炊くには米の量の最大半分程度入れるのが限度。 水加減は普通のまま炊く。 一緒に炊きこんだほうが美味しいが、色味を気にするなら別途塩茹でしておき、ご飯が吹いたら入れるようにする。
脂肪分と蛋白質が豊富。 古代ギリシャ・ローマ時代には豊穣の証として祝いの席に食された。
別名西洋ぜり。 旬は4〜5月。 ビタミンA、Cを多く含み、肉料理の添えとして不可欠。 サラダやスープにも。
大航海時代、壊血病予防に、鉄分に富むクレソンが船内で水栽培されていた。 船が着いた先々で不用意に捨てられたクレソンは、その土地に根付いて広がり、生態系に深刻な影響を与えた。
冬に強いことから冬菜とも呼ばれる。 12月〜3月頃が旬で美味。 アクが少なく、油とよく合う。
葉が大きすぎるもの、葉が長すぎるものはさける。
東京江戸川の小松川で明治より作られていたのでこの名がついた。 ウグイス菜とも。
中細のもがよい。 太すぎるものはスが入っていることもある。
新ごぼうにはヒネモノにない繊維の柔らかさと土の良い薫りがある。
外国では食べない日本独特の野菜。 皮に旨味があるので、皮付きのまま用いたいところ。 タワシにて水洗いするとよい。
水か酢水でアクを抜き、煮物の場合あらかじめ米のとぎ汁で茹でてアクを抜いておけば、煮汁が濁らない。
ささがきにする場合は、切ったハナから水にさらしていくようにする。
ごぼうを食べるのは日本人とフランス人しかいないと言われる。
西洋南瓜は皮がなめらかなもの、日本かぼちゃはデコボコの多いものが美味。 軸が乾燥しているのは身が完熟している目安になる。
カンボジアからポルトガル人経由で我が国にもたらされた。
くりを茹でる時は水から入れて弱火でじっくり煮、火を止めてからぬるま湯になるまで冷ましてザルにあげると渋皮がよくむける。
沼、川、水田に自生。 甘煮にして八寸に。 薄切りして唐揚げし、塩を振り肴に。 おろして片栗粉を加え、汁物の実に。 くわいは渋味があるので煮る前一度茹でこぼす。 中国原産。 地下の球根を食す(皮が青、白とある)。
ヒルガオ科のつる性多年草。 中南米原産、日本には江戸時代に中国・沖縄・薩摩を経て渡来、青木昆陽が救荒作物として普及につとめ広く栽培されるようになった。
茎は細長く地をはい、長さ2メートルぐらいになる。 芋は食用にされたり、澱粉、アルコール、焼酎などの原料になる。
「金時」と呼ばれる皮の赤い「川越いも」や「白いも」と呼ばれる皮の白い「下総白」、九州に多い「琉球いも」や「四十日いも」が有名。 9〜10月が旬。 ビタミンCが多く含まれる。
サツマイモは日光に当てると甘味が増す。 保存は冷蔵庫へ入れずに新聞紙へくるんで冷暗所へ。
様々な品種が栽培されている。 旬は9月末〜冬にかけて。 「青いも」、「えびいも」、「やつがしら」等種類がある。 「えびいも」は京都の特産で、「京いも」とも言う。 新鮮な子いもを皮付のまま蒸して食べる「きぬかつぎ」等調理法は様々。 選ぶコツは泥が湿っていて丸いものがよい。
名の通りサラダに欠かせない野菜。 和名はともにちしゃ。 レタスの品種改良により生まれた。 原産地はヨーロッパ。
古事記の時代、すでに香辛料として利用されていた。 芽は汁物の吸い口、つくだ煮も。 実は胃薬、佃煮、香辛料に。 木の甘皮は、佃煮にされる。
白菜の中でも結球しない品種。 中国山東省原産。
最近はほとんどが人工栽培されている。
昔はナラ、クリ、シイ、カシ、クヌギなどの枯れ木に自然発生するのを待っていた。 春、秋の二回生じ、それらは春子、秋子とよばれる。 まれに夏、冬にキノコをつくるものもあり、夏子、冬子とよばれる。
冬子のうち、かさが内側にまきこんでひらかない肉厚のどんこは味がよく、 とくに表面に白い裂け目のはいったものは天白(てんぱく)ドンコあるいは花冬ドンコとよばれ、乾燥品は最高級のシイタケとされる。 シイタケにはコレステロールを低下させる働き がある。 傘が開ききっていないものを選んで活用する。
昭和にはいり、原木に種菌を打つ方法が普及し、現在ではオガクズを用いた菌床栽培が多くみられる。
ししとうは獅子唐辛子のこと。 実の先端の形が獅子の顔に似ることから名づけられたと言われている。
日本で分化したトウガラシの一種。 辛くないトウガラシの実に公配を重ねて作られたと考えられ、基本的には辛くない。
たまに辛いししとうがあるのは、辛味成分であるカプサイシンを多く作っているものがあるため。 栽培状況や時期で出現率が変動するし、外見では「辛い」「辛くない」を判別できない。 シシトウのストレスで、辛くなるといわれるがはっきりしない。
青紫蘇は現代年中出回っているが、赤紫蘇に関しては梅の時期だけの風物詩。 苗木を植えておくと落ちた種が毎年芽生えて二、三年すると、一面を占領するほど栄える。
発芽後、双葉を出したものは芽紫蘇として刺身のツマに用いられる。
柄の切り口が黒ずんでいないものが新しい。 高温に弱い。
花の咲いていない、つぼみの多いものが良い。
奈良漬けや味噌漬けには欠かせない野菜。
イモ類世界一の生産量をもつナス科の多年草で、馬鈴薯ともよばれる。 イモの側芽には、ナス属の特徴である有毒なアルカロイドの一種のソラニンが多量にふくまれているのでジャガイモから出た 芽はとりのぞく。
ジャガイモが日本へはいってきたのは、1598年(もしくは1603年説もあり)で、オランダ船によってジャワのジャガトラ港から長崎に入り、「ジャガタライモ」とよばれた。 これがジャガイモの語源。 代表品種とされる「男爵」は、明治後期にアメリカから取り入れたものがベースとなる。
天保七年の大飢饉の時、じゃがいもを植えた地方だけは逝く人が少なかったので「お助け芋」と称された事もあった。
球状で皮は黄色っぽい。 でんぷん質が多く、ホクホクするので粉ふきいもや、ポテトサラダに使う。 名前の由来はアメリカから導入した川田男爵にちなむ。
楕円形。 きめが細かく粘りがある。 煮崩れしにくいのでシチューや肉じゃがなどの形を残したい調理に用いる。
紙袋に入れて常温に安置する。 気温が高いと芽が出ることがある。 春先の芽が出やすい時期は、リンゴと一緒に保存しておくとエチレンガスが発芽を抑制してくれる。
中国パセリ。 肉料理、スープの浮き実に。
「匂い松茸味しめじ」というように旨い。 占地、湿地。
葉が薄く、裂けている「せり葉」と、葉が厚く、切り込みの浅い「琉球春菊」があり、旬は10月〜3月頃まで。 ビタミンA、C
を多く含む。関西では菊菜と呼ぶ。
茹でる際は茎のほうから先に入れるとムラなく茹でる事ができる。 時間は1〜1分半程度。 茹ですぎるとダレやすい。
熱帯アジア原産で特有の香り、辛味がある。 食用のほか薬用にも使われる。
根生姜と葉生姜に分けられ、葉生姜は別名「はじかみ」ともいう。 はじかみとは「端赤(はしあか)」が訛ったものという説もある。
根生姜は新生姜とひね生姜に分けられる。 新ショウガは夏に掘りあげたもので、ひねショウガは辛みの強くなる秋に掘りあげ、土の中で貯蔵し、年中出荷される。
ひねショウガを土ショウガともいう。 選ぶ際はふっくらとしたものを。 湿っているものは早く痛む。
谷中しょうがともいう。 全体に白くしっとりしているものがよい。 酢どりしょうがにして焼き物にそえたり、天ぷらにも。 酢どりしょうがは茎を斜めに切り、根を筆先のようなかたちに削る。 根の部分だけをサッと熱湯にくぐらせて、 甘酢に浸し、15分以上置く。
しょうがの香りや辛味成分は皮の部分に多いので、風味付けに用いる場合は皮ごとすりおろす。
聖護院大根:滋賀の近江カブが京都に伝わって改良されたのが聖護院かぶら。 ひとつの重さが1kg以上になる。
聖護院かぶら:京都市聖護院町の原産。 千枚漬けの材料として有名。
パセリより淡い香り。 サラダ、ドレッシングに。
日本へは江戸末期にオランダ船が伝えたらしく、「オランダミツバ」「キヨマサニンジン」と呼ばれた。
セリ科の植物で、葉、茎を食べる。 ビタミンを豊富に含む。 生のまま、煮込みやスープにも。
田の畔、湿地に自生していたり、水田で野菜として栽培されている。 七草のひとつ。
名の由来は豆の皮の色が5,6月の空色のようだからとか、サヤが空に向かって生じるからだと言われている。
蚕豆の字はカイコが巣を営む頃この豆も熟す所から。
大きな根を食用にするために栽培される。 原産地は中国説と中近東説があり、古代エジプト時代にはすでに食用にされていたという記録がある。
日本へは中国からはいり、10世紀ごろに栽培がはじまったとされる。 古名をスズシロといい、春の七草のひとつである。 日本でつくりだされたダイコンの品種には、 ネリマ、ミウラ、ミヤシゲ、モリグチ、ショウゴイン、ミノ早生、トキナシなどがあり、形状は品種によってことなる。
サクラジマダイコン(桜島大根)は鹿児島県桜島名産の世界最大のダイコンで、大きいものは15kgにもなる。 守口大根は世界一長いことで知られる。 ハツカダイコンはヨーロッパ生まれのラディシュ(小型種)のことで、根皮が赤いものと白いものがあり、サラダなどの生食用である。 早く収穫できるので二十日大根と名づけられた。
日本人の食卓にかかせない野菜であり、ふろふき、煮しめ、おでん、みそ汁の具や、生食では、おろし、なます、刺身のつま、サラダなどに用いる。 さらに、たくあん、べったら漬、千枚漬、みそ漬、粕漬(かすづけ)など、漬物への利用も多い。 葉も食用。
春大根、夏大根、秋大根に分けられるが、美味なものは秋大根。
消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)が多量にふくまれている為、おろしなど生食すれば、消化、整腸作用がある。
古くは「おおね」と呼ばれた。 鏡草とも。 春の七草のすずしろは大根の事。
葉に近い部分は甘みがある。 根の部分は苦味がある。
タケノコほど、成長速度の速い植物はない。 鮮度が大切なので掘りたてのものを用いる。
カラシナの一種。 元々辛味を含んでおり、からし高菜やめはりずし等活用される。
種子はからし粉の原料として用いられる。
紅たでと青たでがある。 強い辛味と特有の香りがある。 刺身のツマには紅たでの芽を用いる。 青たでの葉を細かく刻むかすりつぶして酢と合わせたものが「たで酢」で、 鮎の塩焼きには欠かすことができない。
原産地は東地中海沿岸地方とされ古来から栽培される。 古代エジプトでは、ギーザのピラミッド建設のときに食料にした記録がのこっている。
日本へは明治初年頃長崎に渡来したが、タマネギ特有のピリッとした刺激があるため普及しなかった。
タマネギには揮発性の硫化アリルがふくまれているので、生で食べると、ピリッとした特有の刺激がある。 切る際に涙がでるのも、硫化アリルが目の粘膜を刺激するからである。 熱をくわえると刺激成分はなくなる。
加熱すると、プロピルメルカプタンという甘味成分ができ、砂糖の50〜70倍もの甘味をもつ。
熱を加えることにより辛味成分が弱くなり、タマネギが本来持つ甘みが引き立つようになり、さらに水分の蒸発により甘み成分の割合が増えるという説が有力。
キク科の多年草。 若葉を茹でて水にさらし、おひたしにしたり油で炒めると、心地よい苦味が食欲をそそる。
花は天ぷらや三杯酢にする。 根はキンピラのように炒める。
タンポポの花は朝6時に咲いて夕方にしぼむ。 天気が悪くなると花を閉じる。
中国野菜のひとつで、パクチョイのうち、葉が緑色になるもの。 パクチョイは葉先の色が濃く茎が白い。 1970年代から国内栽培が始まった。
小ぶりなものがよく、大きく育ちすぎると味は落ちる。
茹でてアクを抜き、あえもの、酢のもの、佃煮、天ぷら等に重宝される。
つくしんぼ、つくづくし、うまのさとう、きつねのたばこ、等各地に呼び名がある。
葉を刻んでスープ、サラダ、魚介料理に用いる。
熱帯アメリカ原産のナス科の多年草。 花は白い。 コロンブスによってスペインにつたえられ、ヨーロッパ各地に広まる。 日本へは16世紀に、朝鮮半島へは17〜18世紀にもたらされた。
代表的な辛味種には、鷹の爪、八房、三鷹があり、葉を利用する葉トウガラシでは、伏見辛がある。 緑色のものは青唐辛子、熟した赤いものは赤唐辛子と呼ばれる。
ピーマン、シシトウはトウガラシの一種。 唐辛子の辛味の正体は種がくっついている胎座で作られる「カプサイシン」。
名前と合致せず、梅雨明け頃にはもう市場へ出る。 97%は水分。
小麦、稲に続いて重要な穀物。 生産量の四割をアメリカが占める。
「ヒゲ」と「実」の量は同じである。 ヒゲのフサフサしたものを選ぶ。 外側の皮が青く綺麗なものがよい。
ナス科の一年生果菜。 原産地は南アメリカのアンデス高地。 18世紀に渡来した。
日本はトマトの栽培について、すぐれた技術を持っている。
北原白秋の随筆に「よく熟れたトマトは鶏肉の味がする」とある。
渡来したばかりの頃は、もっぱら鑑賞用だった。 ヨーロッパでは「愛のりんご」とも呼ばれていた。
西洋では「トマトのある家に胃病なし」と言われ、脂肪の消化吸収を助ける効果も。
インド原産。 日本では一年草としてひろく栽培されている。 品種は細長い果実をつける長ナスや、球形の果実の丸ナスなどがある。 九州では長ナス、関西では丸ナスが人気。
煮物、焼物、揚物、漬物、いため物などどの料理にもよく合う。 ナスの果皮にふくまれる色素には、鉄やアルミニウムのイオンと結合して安定する成分があるので、 ナスの漬物に、古い鉄釘(てつくぎ)をいれると、鮮やかな紫色をだす。 ナスの成分中、94%は水分。
菜の花を、咲き切らないうちに塩漬けにしたのが菜の花漬けで京都の名物。 黄金菜、黄金漬けとも呼ぶ。
じゅんさいと並ぶぬめり食品の代表格。 傘の部分のぬめりが強く、そこからナメコという名がついた。
緑鮮やかでピンとしており、枯れた葉が混じっていないものを求める。
ネギをひともじ、と呼ぶのに対しふたもじ、とも呼ばれる。
おおびる(大蒜)とは古名。 西アジア原産中国伝来のユリ科の多年草。 健胃・発汗・利尿・痰・整腸、高血圧、カゼに効果があるといわれています。
ニンニクにはアリインという成分が含まれており、ニンニクをすりおろすことにより細胞の中に含まれるアリナーゼという酵素が働いて、アリインがアリシンになる。 そのアリシンこそが、ニンニクの有効成分となり、あの強烈な臭いのもとになります。
アリシンはタンパク質の消化を促進し、ビタミンB1の吸収を高める働きがあります。 さらに微量のゲルマニウムが含まれているために疲労回復にも役立ちます。
しかしアリシンは強力な殺菌効果がある為、摂取しすぎると腸の中の役立つ菌を殺してしまい、結果下痢をおこしたりもします。
ギリシャの歴史家ヘロドトスの「歴史」によると、エジプトのピラミッドの建設にはニンニクの力が関わったのだそうです。
昔仏教では般若湯(酒)と、臭い匂いのする野菜(ニラ、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、ノビル等)を精分が強く煩悩を招く、として摂取を禁じていた。 源氏物語でもその薬効が記されている事から、かなり昔から日本人はニンニクの効力を認めていた事がうかがえる。
セリ科の二年草で、ヨーロッパ原産と考えられる。 日本には中国から伝わり、古くから栽培されている。 根は肥厚しオレンジ色を帯び食用。 その成分はカロチンで、体内でビタミンAにかわる。 短根と長根のものがある。 また若葉も食べられる。 根を食用とするには葉がのびる前に収穫する。
人参はレバーについでビタミンAを豊富に含んでいる食品であり、カロチン含有率は群を抜く。 加熱調理すると吸収率が高まるが、生でもサラダにしてたっぷりと食べるほうがよい。
ビタミンAはウイルスや菌への抵抗力を維持するためには欠かせない栄養素である。
小ぶりで首の部分に黒ずみがないこと。 割れ目があったり、太いものは避ける。 太いものには青みのある芯がありマズい。 夏は野菜室に、それ以外は風通しの良い場所に置く。
ユリ科の多年草。 白色部を食用とする根深葱と、緑色部を主として用いる葉葱に分類される。
宝暦時代、野沢の者が上方から持ち帰った天王寺蕪からと言われる。 野沢温泉村を中心に栽培。
「結球するもの」と「結球しないもの」に分けられる。 10月〜5月頃まで出回るが、寒い時期が美味しい。 ビタミンCが豊富。 よく半分に切られて売られているが、 切り口から水分が抜け、味も落ちるので一株丸ごと買うほうがよい。
明治以前の日本には無かった。
芯の部分は柔らかいので、生のまま刻んでかつおぶしを散らし、醤油で食べると美味。
西洋料理には欠かせない香味野菜。 セリ科でそのまま刻んだり、揚げて塩を振り、揚げ物料理の付け合せとして用いられることもある。
緑色が濃いものは苦味があり、葉の縮れが少ないものは、収穫期を過ぎたものと考えられる。
ビタミン類が多く含まれており栄養価にも優れる。 サッと揚げて塩を振り、魚料理の付け合せにすると美味しい。
秋早く出るからこの名がついた。 松林に生ずる。 傷をつけると青変する。
穂じその若いもの。 香りよい。 可愛らしい花は彩りに。
せり科の多年草。 根は深く砂の中に入り込んでいる。 刺身のツマ、酢のもの、吸い口等に用いる。
辛くない唐辛子の未熟果。 一般的な中果種のほか、肉厚の大果種もある。 大果種には赤や黄もある。 炒め物やサラダに。
イギリスではスイートペッパー。
緑色のピーマンを完熟させたもので、甘みと香りが強い。
大根の一種。 形はカブに似ており濃い赤色をしている。
日本原産とされるキク科の多年草。 2月半ばから出回り、4、5月が最盛期。 秋田ぶきは6月が旬。 水ぶき、山ぶき、秋田ぶき等がある。
茹でておひたしにしたりアサリと炊きあわせたり、焼いたり天ぷらにも良い。 葉はつくだ煮にする。
ふきの花のつぼみ。 特有のホロ苦味がある。
関西では味の良い菜なので「うまい菜」と呼ばれている。 アクが強いので茹でてから水にさらす。 四季いつでも食べられる事から不断草とも。
キャベツの一種でカリフラワーに似る。 花のつぼみ(花蕾)と茎を食べる。 緑が濃く盛り上がり、花蕾がかたくしまっているものを選ぶ。 花蕾が黄色や褐色に変わっているものはよくない。
イタリアではカリフラワーもブロッコリーと呼ぶ。
花蕾から下12センチまでの茎(花梗)は柔らかく食べられる。 外側の太い葉は落として(小さな葉は茹でて食べられる)塩水に10分漬けて蕾の中にいる虫やゴミを落とす。
熱湯に塩をひとつまみ入れて丸のままブロッコリーを入れて弱火にしてフタをせず8分程度茹でる。 茹でたら茎は2〜4つ割りして、蕾はほぐす。 辛しあえ、おひたしにも。
葉が細く、丈の短い日本種と、葉の大きい西洋種があります。 日本種のほうが株の根元が赤く、味がよい。 西洋種のほうは、葉が柔らかい。 10月〜3月頃が旬。 ビタミンA、C、鉄分を多く含む。
ペルシャ(現イラン)が発祥。 「ホウレンソウ」という名は、ネパールにある頗陵国からきた。
アクが強いので、熱湯で茹でてから水にさらし、炒め物、おひたし等に用いる。
ビタミンA、C、鉄分、カルシウムを多く含む。 だが、アクの成分のシュウ酸が問題の物質で、鉄分の吸収を妨げる。 なので下茹でしたアクを除くほうがよい。
別名西洋ネギ。 普通のネギよりもずんぐりとして太く、甘みが強い。 生のままサラダにしたり、ブイヤベース、グラタンなどにも用いられる。
砂浜に自生しており、風で砂が飛ぶのを防ぐことから名がついた。 刺身のつまや、あしらいに。
わさび大根や、西洋わさびともいう。 皮が白い。 すりおろしてソースに入れたり、ローストビーフにそえる。
スープ、サラダ、卵料理に。
フランスではシャンピニオン、日本でははらだけや洋まつたけという。 各種料理に用いる。
レモンと塩を振ってアルミホイルに包んで焼くと旨い。
セリ科の多年草。 各地の山野に自生、または野菜として栽培される。 葉・新苗を食用にする。 高さ三〇〜六〇センチメートル。 強い芳香を放つ。 葉は三個の小葉からなり、各小葉は卵状菱形で縁に鋸歯がある。 漢名、鴨児芹。みつばぜり。 セリなどとくらべてアクが少なく、強い香気のわりには淡白である。 ホウレンソウと同程度のビタミンAやカルシウムをふくむ。
切り口が綺麗なものを選ぶ。 茎の色が濃いものは固い。
花や若い茎葉を食用にする多年草。 本州以南、琉球諸島までには自生しているものもあるが、栽培されているほうが多い。 昔、中国から渡来し、野生化したものであると考えられる。
まだ花の出ない苞をはなみょうが、茎の若いものをみょうがたけといい、ともに芳香に富み、食用にする。 初夏が旬。 薬味、ツマ、吸い口にも適す。 生で食す場合はアクがあるので、水にさらして用いる。
表面が水っぽいものは早くいたむ。
昔から茗荷は物忘れを誘発すると言われている。 さらに不眠症の薬としても用いられていた。
清涼感のある香り。
赤じその芽。 刺身を引き立てる。
キャベツの茎が伸び、そこへ沢山のキャベツの芽が結球する品種。 コモチカンラン。 コモチタマナ。
根本に十字に包丁を入れて、塩水に浸して虫をとり、塩を入れた湯で5分ほど茹で、バターで炒めて塩胡椒してつけあわせに。 グラタンや煮込みにも。 フレンチドレッシングに漬けておくと前菜にも。
ピリッと辛く、色が美しい。 サラダ、あえものに。
豆を暗い所で発芽させたもののこと。 大豆、緑豆、。アルファルファなどから作られる。 白っぽいものを選ぶ。
一年目のものは粒が大きく、二年目は多数に分かれて小粒となる。
はつか大根ともいう。 外皮は朱色で果肉は白い。 料理の付け合せや、サラダなどに。
名の示す通り、種をまいてからわずかな日数(3、40日)で収穫される。
とても大きく成長する多年草。 茎は舌触りがよく酸味があり、ジャムにするなど食用。
ヨーロッパ原産、古くからサラダ用に栽培される。 仲間にエンダイブ、サニーレタス、チコリなどある。 サラダ菜は結球のゆるいレタスの通称。
芯をねじ切ってくりぬき、その穴へ水を流しながら洗う。 和名はチサ、チシャ。
瑞々しく、持って軽いものを選ぶ。 重いものは収穫時期を過ぎたもの。
生食するとやや固いので湯に通して甘酢で食べると良い。 茹でると色が暗むが、酢に通すと再び鮮やかな色となる。
持つとズッシリ重いものがよい。 穴が黒ずんでいるものは避ける。
花は観賞し、地下茎つまり蓮根を食用とする。
古名をはちす。 煮る際は一度油で炒めてから用いると旨味を増す。
肉や魚のクセを消す。
ねばりの強い「山いも」や長くてねばりの少ない「長いも」、グローブのような形でねばりの強い「大和いも」等がある。
山芋の一種である「つくねいも」は主に西日本にてトロロで食される。 零余子(むかご)は山芋の葉のつけ根に生じる珠芽(旬:秋)。
旬は秋から冬にかけてで、その他の季節は貯蔵物が出回る。 サラダに用いる場合は、皮をむいて酢水に3分浸してから用いる。
でんぷん消化酵素のアミラーゼを大根よりもはるかに多く含んでいる。 その為消化のよくない麦飯にかけても何杯も胃もたれせずに食べられる。
花が夕方に開いて翌朝しぼむのでこの名がついた。 冬瓜と同じような調理法で食す。
地豆、南京豆、グラウンド・ナッツとも。
シベリア原産。 株分けで繁殖。 葉を食用にするため栽培される。 ネギとタマネギ(エシャロット)の雑種。 葉や茎はネギよりしなやかで、地下部は赤褐色に肥大して鱗茎をなしている。 白ネギを主として消費する関東以北においては、 関西地区にて用いられる青ネギとワケギが混同されて流通していることも多い。
アブラナ科の多年草。 日本特産で、山間の渓流に生える。 根茎は薬味などに使う。 自生するものを沢山葵・水山葵と呼び、畑に栽培されるものを畑山葵・陸山葵という。
清く冷たい水を好む為、深山の渓流を利用して栽培されている。 伊豆天城、静岡一帯、信州穂高や木曽福島など盛ん。 中でも天城のわさびが一流とされる。
鮨屋ではタネによってワサビの効き方が違ってくるので加減して用いている。 脂が乗るに従いワサビの量を多くしていく。
朝摘み取って、その日のうちに食べるか、加工する。 灰をまぶして熱湯を注いで一晩寝かせ、水洗いして調理に用いる。
若葉を食用とする。 ホロ苦く、春菊と似た所がある風味。 天ぷらや胡麻和え等に重宝される。 ヨメハギ、ヨメガ、ハギ、ウハギ、オハギ、ノギクとも呼ぶ。
07/06/21